2013年8月22日木曜日

どうしようもない

一人は知り合いのかた,一人は直接は会ったことはないけれど気になる存在のかた,二人が立て続けに亡くなった.一人は殺され,一人は自分で命を絶ったと思われる.その死を知った時に浮かんだのは「どうしようもない」という言葉.避けられない死だったのか,考えるほどに「どうしようもない」という言葉が頭をグルグルする.

 毎朝,当たり前に家を出て学校や仕事に向かう.日常とは繰り返されていくうちに特別に意識されることは少なくなるものだ.だから日常.なので,ある日,何の前触れもなくすっぱりとそうした日常が切り取られてしまうような出来事を体験すると,現実感が遠ざってしまう.「それいゆ」のメンバー達がおそらくは毎日感じているのかもしれない,膜がかかった現実.

 そんななかで職場へ着くと,今度はこの数年,一緒にイベントを企画し運営してきた断酒会の方が亡くなったという訃報が届いた.亡くなる2日前に当たり前に電話で交わした言葉を思いだす.生きている,この紛れもないはずの現実が,実は一瞬の現実でもあることを思い知らされる.