2012年8月1日水曜日

旅立ち

 昨日,ステップハウスから一人が退所し,スタッフが同行して
道東の生活訓練施設へと旅立ちました.

 4年前に初めて会った時にはほとんど口をきかずに,NOのときには
首を真横に傾け,分からないなーというときは45°に傾げる.そんな
女の子でした.
 今は時間がかかっても言葉が出てくるようになりました.相変わらず
私たちスタッフの使う言葉とは「活用方法」に違いがあるので,
出来事が起こって初めて○○ってそういう意味だったんだーと分かることが
あります.スタッフは日本語の活用方法について幅を広げるだけでなく,
行動をよく観察することで言葉の表現との不一致を見分けることについて
練習を重ねることが出来ました.
 「それいゆ」のスタッフが援助の力量を引き上げられるのは,こうした
メンバーとのおつきあいがあってのことです.感謝.

 札幌での日々を聞かれてスタッフに「辛かった」ともらしたと聞き,
何とも複雑な気持でいたのですが,昨日ステップハウスのスタッフから,
彼女がニュースレターの講読をしたいというので,賛助会費の5000円を
預かったと聞きました.これから少し離れた場所で,彼女は新しく出会った
人たちに支えられながら生活していきます.「それいゆ」のニュースレター
を通じて,細く長く交流が続くことを願います.