札幌市男女共同参画センター(エルプラザ)は,いつも
貸し館事業でお世話になっている.センターでは季刊で「りぷる」
という広報誌を発行しているが,今回の特集が「母と娘」だ.
信田さよ子さんの『母が重くてたまらない』をはじめとする
書籍の紹介が初めの企画だったそう.企画の相談を受けている中で
信田さんがちょうど来札される機会があったので,急遽二人の対談
が実現した.
先日広報誌が送られてきた.男女共同参画センターのHPに
「りぷる」のバナーがあるのでダウンロードして読めます.広報誌は
エルプラ1階の総合受付横に置いてあります.よかったら読んでみて
ほしい.
それいゆのメンバーの多くは,母との間に暖かい記憶を持って
いない.緊張や息苦しいほどの罪悪感...母自身もその母との
関係に苦しんだのが窺える.支配とコントロールのない,お互いに
率直で思いやりに溢れている関係は,かなりの努力をしないと維持
できないものなのだろう.母娘の関係は,自分の母,そして娘との
日々を辿ることでもある.私の母は7年前に他界したが,
亡くなってからの関係はすこぶるよい.娘は16歳になったが,
未知の才能を一杯持っていてまぶしいくらい.その分葛藤や不安も
大きい.全く異なるふたつの母娘関係を私はいきているのだが,
娘である自分より母である自分を意識する時間の方が長くなった.
ようやく私の背丈に近づき追い越そうとする娘とおしゃべり
しながら,決して母との間ではなかった,相手への関心と同時に
相手の存在を自分とは違う個として認識していることに,安堵と
喜びを感じている.