2013年12月22日日曜日

母娘の関係

 札幌市男女共同参画センター(エルプラザ)は,いつも

貸し館事業でお世話になっている.センターでは季刊で「りぷる」

という広報誌を発行しているが,今回の特集が「母と娘」だ.

信田さよ子さんの『母が重くてたまらない』をはじめとする

書籍の紹介が初めの企画だったそう.企画の相談を受けている中で

信田さんがちょうど来札される機会があったので,急遽二人の対談

が実現した.

 先日広報誌が送られてきた.男女共同参画センターのHPに

「りぷる」のバナーがあるのでダウンロードして読めます.広報誌は

エルプラ1階の総合受付横に置いてあります.よかったら読んでみて

ほしい.

 それいゆのメンバーの多くは,母との間に暖かい記憶を持って

いない.緊張や息苦しいほどの罪悪感...母自身もその母との

関係に苦しんだのが窺える.支配とコントロールのない,お互いに

率直で思いやりに溢れている関係は,かなりの努力をしないと維持

できないものなのだろう.母娘の関係は,自分の母,そして娘との

日々を辿ることでもある.私の母は7年前に他界したが,

亡くなってからの関係はすこぶるよい.娘は16歳になったが,

未知の才能を一杯持っていてまぶしいくらい.その分葛藤や不安も

大きい.全く異なるふたつの母娘関係を私はいきているのだが,

娘である自分より母である自分を意識する時間の方が長くなった.

ようやく私の背丈に近づき追い越そうとする娘とおしゃべり

しながら,決して母との間ではなかった,相手への関心と同時に

相手の存在を自分とは違う個として認識していることに,安堵と

喜びを感じている.

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