リカバリーハウスに,今年4月から設置が可能となる
サテライトを開設しようと準備中.
設置主体が大家さんのOKをもらえるアパート等の物件を
探してその居室をGHとして使う.ここまでは不動産の連携と
協力,大家さんへの説明と理解を得るという第一関門.
それをようやくクリアしたら今度は建物の用途と設備をめぐる
消防局との交渉.これが第二関門.
でもこうした段取りにかんする札幌市の各部局同士の
共通理解は,法律解釈もそれぞれ根拠法の違いを理由に全く
ない.よって事業者がそれぞれに聞いて歩くという恐ろしい手間と
エネルギーが必要とされる.
精神障がいがあるというだけで入居が難しいという現実があって,
地域社会で当たり前に暮らすことが出来ないこれまでの経緯がある.
また暮らしを取り戻すために,多くの援助を必要とする人がいる.
それは精神疾患そのものがもたらす課題というより,
その人が長い入院生活や依存的治療関係のなかで作ってきてしまった
ものが少なくない.
サテライトはこうした現状をすこしは改善するかもしれない.
そう思って始めてみたら多くのハードルにぶつかる.大きな資本を
持たないNPOは建物と連携のなさを前に,本当にバカにされるなと
思う.スタッフが業務で追われながら書類を準備しては新しいハードル
が提示される.住居を必要とし援助を得ることで可能になる地域での
暮らしは,書類主義を前に行き止まりで立ち往生している.
建物に多くのお金をつぎ込める資本のあるところでないと設置は
無理です.そう法律の条文に書いて欲しい.